京都(4)青蓮院

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こちらの寺院も東山にあり、知恩院の近くにある【青蓮院(しょうれんいん)】です。天台宗三門跡寺院の一つ。その起源は平安時代の天台宗の開祖・最澄にまで遡るとか。
また、粟田御所とも呼ばれるそうです。由来は、江戸時代に御所が火災したとき、皇族に関わりのあるこの寺院が、仮御所となったからだそうです。

明治時代になるまで、門主はほとんど皇族か、五摂家(近衛、九条、一条、二条、鷹司)の子弟に限られていたのだそうです。
そのためか、他の寺院とは雰囲気が異なるような印象を受けました。一言でいえば「品がいい」という感じでした。

↓建物内めぐっていたら、ある部屋を向いて一本だけ枝垂桜が。その部屋に入ってみたら、周囲が御簾で囲まれていました。




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ここは宸殿(主要な法事を執り行う建物)だそうです。写真には写っていないけれど、右側にも柵で囲まれて、橘が植えられていました。左近の桜、右近の橘ですね。

御簾の中から桜を見ていただろうから、自分たちもその位置から眺めていました。
すると、梁や表具がフレームになっているんですね。フレームにおさめられて、桜がくっきりと見えるんです。

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座る位置を変えると、見え方が変わるんです。奥まった場所から見ても絵になる。なるほど。
やっぱりフレームの効果が大きいですね。
(撮影日:2012/4/14)
by grass_cafe | 2012-04-25 10:35 | 京都花便り